静止電位




 静止電位が生じる理由
 細胞膜にあるナトリウムポンプによって、細胞膜の外側に Na イオンが多く、内側に K イオンが多くなるようにイオンが移動させられ濃度の差が生じます。ただし、これだけでは静止電位が生じる理由にはなりません。なぜなら、イオンの種類によって細胞膜の内外で濃度に差があっても、細胞膜の内外で陽イオンと陰イオンの総量に差がなければ、細胞膜の内外で電位の差は生じないからです。

 陰イオンの量は細胞の内外で差が無く、外にも内にも同量ずつ陰イオンが存在します。したがって、細胞内に陰イオンが多いから細胞内が負になり静止電位が生じるというわけでもありません。

 陰イオンの総量に差がなければ陽イオンはどうでしょうか?実は、陽イオンのうち K イオンに静止電位が生じる原因があるのです。

 神経細胞の細胞膜にはカリウムチャネルというタンパク質があって、常に K イオンが細胞膜を通過できるようになっています。そのため、ナトリウムポンプでつくられた K イオンの濃度差に従って K イオンが細胞の外へと拡散します。すると、陽イオンの一部が細胞の内から無くなることになります。つまり細胞の内側が陽イオンが少なくなり、外に比べると電荷が負となって静止電位となるわけです。


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