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解説
 緑藻の中には非常にたくさんの有機物が含まれている上に、二酸化炭素固定中の中間物質はごく少量しか含まれていない。そのため緑藻の抽出液から中間物質のみを取出すことは難しい。

 そこで、カルビンとベンソンはオートラジオグラフィーとペーパークロマトグラフィーを使い二酸化炭素固定の過程中に生じる中間物質を調べることにした。

 paperchromatographyは1944年にマーティンらによってアミノ酸分析を目的として考案されたものである。アミノ酸などの有機物の物理的、化学的違いを利用してそれを分離する方法の一つであるがろ紙を使う極めて簡単な方法である。

 ろ紙上の原点に有機物を多数含む抽出液を染みこませておいて、そのろ紙に有機溶媒などの展開液をろ紙の下のへりからしみこませる。そのうちに、展開液が原点にある抽出液のところを通過する。この時、ろ紙に染みこんでいた有機物が展開液に溶け出し一緒にろ紙の上へと染み上がっていくことになる。

 染み上がって移動するときに、分子が大きいとか小さいというような物理的な違いや水となじみやすいとかなじみにくいとかという化学的な違いによって移動速度が有機物の種類によって違ってくる。この違いがあるおかげで、ある有機物はろ紙の下の方に取り残され、別な有機物は上の方まで移動していくという違いが生じる。このようなことによってペーパークロマトグラフィーでは混ざり合っていた有機物を分離することができるのである。

 一方向のみに展開する場合は一次元ペーパークロマトグラフィーというが、1種類の展開液では分離しきれないことがあるので展開液の種類を変え、1方向に展開を終えたものをさらにその直角方向に展開する場合がある。これを二次元ペーパークロマトグラフィーといい、カルビンとベンソンはこの二次元ペーパークロマトグラフィーを使い実験を行った。


 なお、展開は密閉容器中で行うがアニメでは省略している。