マクサム・ギルバート法




 塩基配列の解読方法の一つであるマクサム・ギルバート法をアニメにしました。

 この方法はハーバード大学のウォルター・ギルバートと研究室員のアラン・マクサムが開発し1977年に正式発表したものです。

 ギルバートとマクサムは一端をリンの放射性同位体で標識した多量のヌクレオチド鎖を用意し、4種類の塩基それぞれについて、ヌクレオチド鎖の1か所でランダムに切断するような化学処理を施す方法をとりました。そうすると標識側と反対の末端がグアニン(G)ならGとなるいろいろな長さの断片が生じます。これによって、最も短い断片の末端にある塩基が標識側の塩基で、最も長い断片の末端にある塩基が標識から最も離れた所に位置する塩基であることが分かります。これを4種類の塩基すべてで行い比較すれば標識を付けたヌクレオチド鎖全体の塩基配列が自然と解読できます。断片の長さを調べるのは電気泳動法で比較的簡単に行えます。

 この塩基配列解読法はもう一つの方法であるサンガー法と同様、巧妙な方法であるためギルバートは後にノーベル賞を受賞することとなりました。しかし、この方法で用いるヌクレオチド鎖を切断する薬品が研究者のDNAも切断する危険なものであるため次第に用いられなくなりました。